【2025年版】macOSでFlutter開発環境を構築する完全ガイド – つまずきポイントと解決策まとめ

Flutter開発を始めるために環境構築を行いました。思った以上にいくつかのハードルがあったので、同じような問題で困っている方の参考になればと思い、手順とトラブル解決策をまとめます。

環境情報

  • OS: macOS
  • Flutter: 3.32.4(最新版)
  • Android Studio: 2024.3
  • Xcode: 16.4

1. Flutter SDKのインストール

まずはFlutter SDKをインストールしました。公式サイトからダウンロードして、パスを通すだけなので特に問題はありませんでした。

bash

2. Android開発環境の構築

Android Studioのインストール

Android Studioは公式サイトからダウンロードしてインストール。こちらも特に問題なし。

Android SDK関連の設定

Android Studio経由で以下をインストール:

  • Android SDK Build-Tools 36
  • Platform-Tools 35.0.2

ライセンス同意が必要

ここで重要なのが、Androidライセンスへの同意です。

bash

このコマンドを実行して、すべてのライセンスに「y」で同意する必要があります。忘れがちですが、必須の手順です。

3. iOS開発環境の構築(ここが一番大変でした)

Xcodeのインストール

App StoreからXcode 16.4をインストール。これは問題なく進みました。

つまずきポイント1: iOSシミュレータが未インストール

flutter doctorを実行すると、iOSシミュレータが利用できないというエラーが発生。

解決策:

  1. Xcodeを起動
  2. メニューから「Xcode > Settings > Components」を選択
  3. 「iOS 18.5」の「Get」ボタンをクリック
  4. 約8.86GBのダウンロードが開始される

この手順を見落としがちなので注意が必要です。

つまずきポイント2: CocoaPodsのインストールエラー

iOSアプリ開発にはCocoaPodsが必要ですが、インストール時にエラーが発生しました。

bash

エラー内容:

原因: macOSにプリインストールされているRuby 2.6.10では、最新のCocoaPodsが要求するsecurerandomライブラリに対応していない。

解決策: 最終的に、以下のコマンドで正常にインストールできました:

bash

ただし、環境によってはRubyのバージョンアップが必要な場合もあります。Homebrewでより新しいRubyをインストールすることを検討してください:

bash

パスの設定

CocoaPodsがインストールされた後、コマンドが見つからない場合は、パスの設定が必要です:

bash

これを~/.zshrcまたは~/.bash_profileに追加することを検討してください。

4. 環境構築完了の確認

最後にflutter doctorを実行して、すべての項目が正常に設定されているか確認します:

bash

理想的な結果:

まとめ

Flutter環境構築で特に注意すべきポイント:

  1. Androidライセンスへの同意を忘れずにflutter doctor --android-licenses
  2. iOSシミュレータの明示的なインストールが必要 – Xcode Settingsから手動でダウンロード
  3. CocoaPodsインストール時のRubyバージョン問題 – 古いRubyでは最新のCocoaPodsが動作しない
  4. パスの設定 – インストール後にコマンドが見つからない場合の確認

特にiOS開発環境の構築は、Xcodeをインストールしただけでは完了しないという点が盲点でした。シミュレータの手動ダウンロードが必要なのは、初心者には分かりにくいポイントだと思います。

これらの問題を事前に知っていれば、スムーズに環境構築ができるはずです。Flutter開発を始める方の参考になれば幸いです!


次回予告: 環境構築が完了したので、次回は実際に初回プロジェクトを作成して、Android・iOSシミュレータでの動作確認までを記事にしたいと思います。

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