目次
- 1 Spring Bootプロジェクトの作成手順
- 2 1. Spring Bootとは
- 3 主な特徴
- 4 COC (Convention over Configuration)
- 5 埋め込み型サーバー
- 6 シンプルな設定
- 7 アノテーション活用
- 8 2. 開発環境の準備
- 9 必要なもの
- 10 3. プロジェクト作成手順
- 11 Step 1: 新規プロジェクトの作成
- 12 Step 2: プロジェクト設定
- 13 Step 3: 依存関係の選択
- 14 Step 4: プロジェクト完成
- 15 4. プロジェクト構造
- 16 重要なファイル
- 17 5. コントローラー作成
- 18 Step 1: Controllerクラス作成
- 19 Step 2: アノテーション追加
- 20 6. HTMLテンプレート作成
- 21 templatesフォルダにHTMLファイル作成
- 22 HTMLファイル例
- 23 7. アプリケーション実行
- 24 実行方法
- 25 動作確認
- 26 8. 学習のポイント
- 27 重要な心構え
- 28 MVCパターンの理解
- 29 Model
- 30 View
- 31 Controller
Spring Bootプロジェクトの作成手順
1. Spring Bootとは
Spring Bootは、Javaで開発される際に使用される人気のフレームワークです。
主な特徴
COC (Convention over Configuration)
設定より規約を重視し、デフォルト設定で動作
埋め込み型サーバー
Tomcatサーバーが内蔵されており、簡単にWebアプリが起動可能
シンプルな設定
XML設定ファイルの記述が大幅に簡略化
アノテーション活用
@Controllerなどのアノテーションでコード量を削減
2. 開発環境の準備
必要なもの
- Eclipse(Pleiades All in One推奨)
- Java(バージョン17以上)
- Spring Tool Suite(Eclipse内に含まれている)
3. プロジェクト作成手順
Step 1: 新規プロジェクトの作成
- Eclipseを起動
- メニューバーから「File」→「New」をクリック
- 「Spring Starter Project」を選択(表示されない場合は「Other」から検索)
- 「Next」をクリック
Step 2: プロジェクト設定
- Project Name:プロジェクト名を入力(例:SampleWeb)
- Java Version:使用するJavaバージョンを選択(17推奨)
- その他の設定はデフォルトのまま
- 「Next」をクリック
Step 3: 依存関係の選択
以下の項目を選択:
- Spring Web:Web開発に必要
- Thymeleaf:HTMLテンプレートエンジン
- Spring Boot DevTools:開発効率向上
- Lombok:コード簡略化
- Spring Data JPA:今回は使用しない
- Database関連:今回は使用しない
Step 4: プロジェクト完成
- 「Finish」をクリック
- 右下に「Importing starter content」の進行バーが表示
- 完了まで約20秒程度待機
4. プロジェクト構造
作成されたプロジェクトの構造:
SampleWeb/
├── src/main/java/
│ └── com.example.demo/
│ └── SampleWebApplication.java(メインクラス)
├── src/main/resources/
│ ├── static/(静的ファイル)
│ └── templates/(HTMLテンプレート)
└── pom.xml(設定ファイル)
├── src/main/java/
│ └── com.example.demo/
│ └── SampleWebApplication.java(メインクラス)
├── src/main/resources/
│ ├── static/(静的ファイル)
│ └── templates/(HTMLテンプレート)
└── pom.xml(設定ファイル)
重要なファイル
- SampleWebApplication.java:SpringApplication.run()でアプリケーション起動
- pom.xml:依存関係や設定が自動生成される
- templates/:HTMLファイルを配置するフォルダ
5. コントローラー作成
Step 1: Controllerクラス作成
com.example.demo
パッケージを右クリック- 「New」→「Class」を選択
- クラス名を入力(例:Fortune)
Step 2: アノテーション追加
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 |
@Controller public class Fortune { @RequestMapping("/fortune") public String start() { // ランダム処理のロジック double value = Math.random(); if (value >= 0.7) { return "greatFortune"; } else if (value >= 0.4) { return "middleFortune"; } else if (value >= 0.1) { return "smallFortune"; } else { return "badFortune"; } } } |
6. HTMLテンプレート作成
templatesフォルダにHTMLファイル作成
src/main/resources/templates
を右クリック- 「New」→「Other」→「Web」→「HTML File」
- ファイル名を入力(例:greatFortune.html)
HTMLファイル例
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
<!DOCTYPE html> <html> <head> <title>占い結果</title> </head> <body> <h1>あなたの運勢は大吉です!</h1> </body> </html> |
7. アプリケーション実行
実行方法
- プロジェクト名を右クリック
- 「Run As」→「Spring Boot App」を選択
- コンソールに「Started SampleWebApplication」が表示されたら起動完了
動作確認
ブラウザで以下のURLにアクセス:
http://localhost:8080/fortune
8. 学習のポイント
重要な心構え
- 手を動かして実際にプログラムを動作させる
- 完璧主義にならない:全体的な理解は段階的に深まる
MVCパターンの理解
Model
データ処理やビジネスロジック
View
HTML画面表示
Controller
リクエスト処理とModel・Viewの制御
この手順に従って、基本的なSpring Boot Webアプリケーションが作成できます。
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